ボンジョルノ!皆さんこんにちは!
今回は「仕組債の途中売却や移管」についての記事となります。仕組債については過去にも記事を書いていますので、そもそも「仕組債ってなに?」という方はこちらの記事も参考にしていただければと思います。
仕組債の途中売却はできるの?
仕組債は途中売却できますか?これは「基本的には難しいが、可能なケースもある。」が答えとなります。証券会社によっては仕組債の途中売却を原則一律NGとしている場合もありますが、その一方で途中売却可能としている証券会社もあります。ですので、そういった証券会社で売却を依頼することで仕組債の途中売却が可能となるケースがあります。
とはいえ購入した証券会社に既に“途中売却ができない”と回答されているケースもあるでしょう。その場合はどうしたよいのでしょうか?
仕組債を含む株式や債券の移管手続きについて
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、仕組債を含む、株式や債券や投資信託などの有価証券は別の証券会社への移管が可能です。仕組債についても購入した証券会社で途中売却を断られた場合は、途中売却を受け入れてくれる証券会社に移管して、その後にその証券会社で売却することで現金化が可能になるケースがあります。移管手続きについては多少時間はかかりますが、書類手続きのみで完結することが多いです。また移管に際して手数料を取られる場合もありますが、証券会社によっては無料で手続きできる場合もあります。移管手続き自体は日常的にあることなので、担当者に相談することで簡単に行うことができます。
移管先の証券会社の探し方
自身が保有する仕組債の売却対応ができる証券会社の探し方ですが、簡単な例としては複数証券会社に所属するIFAに相談するのが、いちいち複数の証券会社の担当者に相談する必要がなく便利です。また今後の運用戦略についてセカンドオピニオンとしてIFAに相談するのもよいかと思います。
IFAとは?は以下の記事を参考にしてください。
仕組債を途中売却するときの注意点とメリット
仕組債はオーダーメイドで組成される商品であるため、流通市場が確立されていません。そのため商品性として途中売却は想定されておらず、あくまで満期まで保有するのが投資原則となります。とはいえ満期前に途中売却して現金化や損出しをしたいとなるケースもあると思います。その場合の注意点としては、前述のとおり移管手続きが必要になる可能性があるという点と、元本毀損が発生する恐れがある点です。つまり仕組債の途中売却は、投資元本以上で売却できるケースはあまり多くないということになります。しかし年末前に損出ししたいケースや、法人での運用であれば年度末前に損失確定をすることで、他の投資や事業との損益通算を行うことができますので、場合によっては途中売却して損失確定することも有効に利用することができます。こちらは売却前にある程度の売却価格は見積もることができますので、証券会社やIFAに相談することで売却前に効果を試算することもできます。
まとめ
仕組債は途中売却できるのか?という話題について今回取り上げてきました。答えは「証券会社によって可能なケースがある。」ということになります。対応できる証券会社を自身で探さなくても、複数の証券会社に所属するIFAに相談することで、売却対応可能な証券会社を代わりに探してきてくることができるはずです。途中売却した場合は元本割れとなるケースが多いのですが、満期を待たずして損失確定することで他の投資や法人事業での損益通算で効果的に「損失」を使うこともできますのでデメリットだけではありません。保有仕組債の途中売却ができず悩んでいる場合は一度ご相談してみることをオススメします!
それでは皆さん、アリーヴェデルチ!またね!
↓仕組債については以下の記事も是非ご参考に!