ボンジョルノ!皆さん、こんにちは!
日本株の上昇が著しい状況ですね。日経平均株価は2023年の年初には2万5800円あたりでしたが、6月20日の時点で3万3400円あたりをつけています。この約半年で約30%上昇したことになります。では、そろそろ天井なのでしょうか?日本株の現在の状況についてみていきたいと思います!
日本株は誰が買っているの?ドルベースでの日経平均株価の推移
日本株の売買をしているのは、現在は主に海外投資家であり、売買シェアの7割程度を海外投資家が占めていると言われています。海外投資家がメインと考えると、円建ての日経平均株価も大事ですが、ドル建ての日経平均株価の推移が気になるところです。株価が上昇していても、対ドルで円安となっていては海外投資家としてはドルベースでの利益が下がることになるので、為替との関係をみることも大事です。
まず円ベースでの今年に入ってからの日経平均株価の推移(終値)をみてみましょう。2023年1月4日の25,717円を底に、6月16日に年初来高値である33,706円をつけています。31%の上昇となっています。
上記チャートがドルベースでの日経平均株価(終値)推移となります。ドルベースでもしっかり上昇していることがわかります。2023年1月6日の193.79ドルを底に、6月16日に239.54ドルという年初来高値をつけています。ドルベースでは23.6%の上昇となっています。円安が進行しているため、円ベースでの31%の上昇に対して、ドルベースでは23.6%の上昇にとどまっています。
ドルベース日経平均 vs S&P500
ドルベースでの日経平均株価の推移と、S&P500の推移をパフォーマンスベースで比較してみました。2023年の年初の時点でお互い100として相対的にどれだけ上昇したかを示しています。5月あたりまでは日経平均はS&P500の値動きをなぞるような動きでしたが、5月中旬あたりから乖離が進みアウトパフォームしていることがよくわかります。日本株が好調という最近のニュースは、ドルベースでも正しいということがこのチャートからわかります。
日経平均は過熱気味?S&P500とのPERとPBRの比較
日経平均の2023年6月19日におけるPER(株価収益率)は15.23、そしてPBR(1株あたり純資産)は1.37です。一方で米国のS&P500は2023年6月16日のタイミングでPERは20.52、そしてPBRは3.97となっています。PBRにいたっては倍以上の差があることがわかります。ちなみにS&P500のPER20.52を用いて、日経平均株価を試算すると44,960円となります。PBR3.97を用いると、96,700円(!)となります。S&P500が過熱気味という議論は置いておいて、日経平均が過剰に評価されているというわけではなさそうです。ともなれば、日経平均はまだまだ上昇の余地があるといっても過言ではないのでしょうか?
また先ほどの比較はあくまで2023年1月からの比較でしたが、時間軸を変えてみて10年で比較してみると見え方はだいぶ変わります。こちらは2013年の6月の時点でお互い100としてこの10年間でどれだけ相対的にどれだけ上昇したかを示しています。この10年でみればS&P500はドルベース日経平均のパフォーマンスを相当アウトパフォームしていることがよくわかります。これをみると日経平均が決して過剰に評価されているということはないのでは?と言えるように思えます。
まとめ
日本株はこれまで米国株に比べるとPERやPBRをみると過小評価されてきていました。世界のバリュー投資家からしてみると米国株よりは日本株のほうが「お買い得」にみえる場合も多いのではないでしょうか。最近の日本株の上昇はバフェット現象とも言われていますが、ウォーレン・バフェットが保有する日本の総合商社株はじめバリュー株はまだまだ残っているのではないでしょうか?2023年6月20日時点で三菱商事(8058)のPERは10.9、PBRは1.24です。上場来高値となる7,336円をつけてもなおPERやPBRだけで判断すれば上昇の余地がある状況です。日本株がようやく注目され始めただけなのかもしれません。日本株相場はこれからも目が離せませんね!
それでは皆さん、アリーヴェデルチ!またね!