ボンジョルノ!皆さんこんにちは!
昨今は積立NISAを使って毎月インデックス型の投資信託に投資するなど、ドルコスト平均法を用いた定期積立投資が人気です。証券会社によっては毎月〇日に買付や、毎週〇曜日に買付、毎日買付など買付のタイミングを選ぶことができるかと思います。このように定期買付といっても購入のタイミングや頻度を選択する必要がある場合は、どう設定するのが一番リターンがいいのか?と気になることがあるのではないでしょうか?今回はドルコスト平均法の中でも、どのタイミングや頻度で買い付けるのが一番リターンがよいのかを検証していきたいと思います。
ドルコスト平均法を用いた定期買付、購入タイミングや頻度について
例えば投資信託を使って毎月3万円を積み立てるとした場合に、毎月1日に3万円購入する方法もあれば、1か月のうち4回にわけて7,500円ずつ購入する方法もありますし、30日に分けて1,000円ずつ購入するといったやり方があるかと思います。もし今利用している証券会社で、それら購入方法のうちどれでも自由に選択できる場合、きっと「どの買付方法が、一番リターンがいいの?」という疑問を抱くかと思います。
今回はドルコスト平均法を用いた定期積立投資について、以下の方法で2003年1月からTOPIXを買い付けたとすると、どの購入方法が一番パフォーマンスがよいのかをみていきたいと思います。
ベストな定期積立投資方法を検証するにあたっての問題点
今回の検証にあたって問題点が一つあります。投資信託の購入ですが、仮想通貨などと違って基本的に市場が開いているときにしか購入することができません。なので毎日買付の場合は、月によって市場の営業日数にばらつきがありますし、特定の曜日や日付(毎月3日など)に買付する場合も同様に、その曜日や日付が祝日となる場合があります。そのため買付できないこともあり、今回の検証結果をみるとわかりますが、買付累積金額は選択肢によって変わってきます。なお証券会社で定期買付を設定する場合は、購入日が祝日だとその前後の日に買付してくれるので気にする必要はありませんが、今回は検証が目的なので買付日が祝日等で株式市場が開いていない場合は、買付を行わないという前提で検証しています。
検証につかうデータ
今回検証につかうのはTOPIXで、2003年8月1日から2023年7月31日までの20年間定期購入した場合を検証していきます。始値で購入したという前提としています。また前述のとおり購入方法によって購入できないタイミングがバラバラになるので、パフォーマンス測定としては平均取得単価で比較したいと思います。
TOPIXを20年間毎日購入した場合と、毎週特定曜日に購入した場合の違い
TOPIXを2003年8月1日から2023年7月31日まで20年間積立購入した場合の、毎日買付・毎週買付の差異は上記表の通りでした。平均取得単価でみるとほとんど差異はなく、正直どの購入方法を選んでも問題ないことがわかります。また毎週月曜日の選択肢だけは祝日が多いのか、累積拠出額をみると他より少ないことがわかります。とはいえ、平均取得単価上の差異は、ほとんどないことがわかりました。そのため毎日積立も、毎週積立もどちらを選んでいてもパフォーマンスに大きな差はなかったでしょう。
TOPIXを20年間毎月特定日に購入した場合の違い
TOPIXを2003年8月1日から2023年7月31日まで20年間毎月積立購入した場合の、購入指定日付による差異は上記の通りです。月の後半のほうは、祝日が少ないのかより多く買付できています。日付指定による毎月定期買付は先ほどの毎日・毎週と違って平均取得単価に多少ばらつきがあることがわかります。とはいえ大きな差異があるとはいえないでしょう。
購入手法のベスト・ワースト
毎日・毎週・毎月TOPIXを購入した場合の平均取得単価の違いをこれまで見てきました。実際のベスト・ワーストは一体どの手法でしょうか?
平均取得単価で一番低くなったのが毎月9日に買うという手法でした。そして一番平均取得単価が高くなってしまったのは毎月20日に買うという手法でした。平均取得単価で2%ほど差がでているのがわかります。とはいえ毎月19日に購入する場合の平均取得単価は1,252円で、毎月21日に購入する場合は1,256円でした。証券会社で実際に購入する場合は、該当日が休場日の場合は前後の日付で買付されると思いますので、実際はもう少し平均的な値になりそうな気がします。
まとめ
ずばりどの選択肢がベストか?と今回TOPIXを使って検証してみましたが、結果は誤差レベルの差異しかなかったので正直どれを選んでも問題ないという結論となりました。もし購入の度に固定の手数料がかかる場合は、購入頻度を下げたほうが良いので、毎月買付を選択するのが無駄な手数料をかけずに済むので有利でしょう。とはいえ定期買付の場合は投資信託を使うことが多いかと思いますし、昨今投資信託はノーロード型が増えています。そう考えると毎日でも毎週でも毎月でもどれを選んでもそこまで大きな差はないといえるでしょう。
なお給与収入のある方はiDeCoや企業型確定拠出年金制度(DC制度)を利用すると税制上有利にドルコスト平均法を用いた積立投資を行うことができます。こちらの制度も確認しておくことをオススメいたします!
それでは皆さん、アリーヴェデルチ!またね!
↓ドルコスト平均法についてはこちらの記事を参照してください。
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— 株式会社ポンデア (@pondea_inc) July 19, 2023
ドルコスト平均法を用いて長期積立投資した場合の効果を試算してみました。
1976年から47年間、日経平均株価に連動する投資信託に毎月2万円を投資していたとしたら…?https://t.co/tGbdq2mitI