その他資産運用に関する記事
2023.4.25

IFAとは?IFAを利用するメリットを解説します

IFAとは?IFAを利用するメリットを解説します
目次
01. 
そもそもIFAとは?
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02. 
IFAを使うメリットは?
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03. 
IFAが提供するオーダーメイドの資産運用アドバイス
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04. 
どういったときにIFAを使うといいの?
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05. 
IFAの選び方
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06. 
まとめ
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ボンジョルノ!皆さん、こんにちは!

今回はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)について説明していきたいと思います。そもそも「IFAってなに?」という方がほとんどだと思います。IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)という言葉から、なんだかお金の相談やアドバイスをしてくれる人なのかなというイメージですがあまりピンとこないと思います。

日本ではIFAというと基本的に、特定の証券会社に所属していない証券マンと認識しておいてあまり間違いはないと思います。フリーの証券マンといったところでしょうか。日本ではIFAという職業はまだまだ認知度が高いとはいえない状況です。読者の皆様の周りでも既にIFAを頼って運用しているよという方は少数派だと思います。

しかし、アメリカやイギリスではIFAという存在が一般的であり、投資の相談相手として重宝されています。というのも資産運用において自身に合った投資戦略を立てることは非常に重要ですが、投資未経験者や投資歴が浅い人にとって、どのように投資を進めていけば良いか分からないことも多いでしょう。そこでIFAの出番です。IFAを利用することで、皆さんの投資目的やリスク許容度に応じた資産運用アドバイスが得られるのです。

これから投資を始める皆さんが独学で投資を進めると、自分に合わない投資商品を選んでしまったり、リスク管理が十分でない状態で運用を行ってしまい大きな損失を出してしまう恐れがあります。一方でIFAのアドバイスを受けることで、自分に適した投資戦略がわかり、安心して投資に取り組むことができます。それでは、IFAの活用法について詳しく解説していきましょう。

そもそもIFAとは?

「IFAとは何か」のイメージ図

IFAは「Independent Financial Advisor」(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の略です。
…といっても、“独立”とはどういう意味なのか?

従来は、営業は一つの証券会社に所属し、A社の人間であればA社が販売できる商品を紹介・提案し、またB社の人間であればB社が扱う商材を提案するのが基本でした。ただ、これでは顧客本位になりえるのか?営業が提案してくる商品は、お客さんのためになる商品ではなくて、営業が所属する会社が売りたい商品(=会社の利益が上がる商品)なのではないか?果たして顧客本位になっているのか?


という背景があり、特定の金融機関に所属するわけではなく、独立したアドバイザーが、中立的な立場で顧客と向き合うという形で、アメリカやイギリスを中心として始まった業種です。

IFAを使うメリットは?

・過度な営業ノルマ設定がないため、業者が儲かるだけの商材を売りつけることがない。
・転勤という概念がないため、お客様の資産形成を長期的目線で考えることができる。
・様々な金融機関の商品を販売することができる。
・新卒で入る世界ではないので、経験豊富な担当者がつくことが多い。

当然IFA業者にも依存しますが上記含め様々なメリットがあります。また最大のメリットとしては「その道のプロがお客様の資産形成を長期目線で考えることができる。」ということに尽きます。従来の営業と共に資産形成をしようとすると、もしかするとその営業は転勤が決まっていて最後に数字をあげたいためその商品を提案しているだけの可能性や、新人で十分な商品知識もないのに商品を提案してくる可能性も最悪あります。しかもその商品は顧客本位な商品ではなく、証券会社が大きく手数料を上げられるから提案しているだけの可能性も排除できません。

他にもいくつかポイントごとにみていきましょう。

客観性

投資家が自分で投資先を決めると、自分の好みや思い込みに影響されて、同じ種類の投資先に偏ってしまうことがあります。例えば車が好きなのでトヨタ自動車や日産自動車など、自動車関連銘柄に偏ってしまうといった感じです。それだと、リスク分散にはなりません。業界が不調になった時に、ポートフォリオ全体の成績が大きく損なわれる可能性があります。

また自分だけで投資先を決めると、短期的な値動きに過剰に反応して、すぐに売りに走ってしまうことがあります。例えば、株価が急落した時に実は一時的な下げだったとしてもパニックになって売ってしまうかもしれません。IFAなどの専門家は長期的な視野で投資を考えることができるので、短期的な値動きに左右されず、投資家の目的に合ったポートフォリオを作ることができます。

自分の投資計画に基づいたアドバイス

IFAは、あなたの投資目標やリスク許容度、投資期間に合わせたアドバイスをしてくれます。投資家がリスクを取ってもいい場合は、株式に投資することを勧めるかもしれません。逆に、将来の退職資金を確保したい場合は、安定的な債券に投資することを提案するかもしれません。

特に単純に目の前の投資に勝つことと長期的なライフプランニングは別ものです。退職後の生活費や医療費、子供の教育費などを考慮した財務計画を考えた上で、現在の投資を決めるとなるとやはり専門的な知識が必要になります。

専門知識

IFAには、投資や財務計画に関する専門的な知識と専門技術があります。上記で解説したように、投資の世界には株や債券、不動産だけでなく様々な投資商品があります。複雑な仕組みのものも多いですし、トレンドも変わります。また外的な要因(世界の政治経済・テクノロジーの変化など)によっても、その時とるべき戦略は大きく変わります。

また税務・法務の知識も投資の世界では重要です。例えば、利益が上がった際にどれだけ手元に残るのか?相続税や贈与税、所得税などの税金に関して損をしない為にはどうしたら良いのか?こういった点は多くの投資家を悩ませています。

さすがにこの全てを投資家個人が背負うのは難しいですよね。専門的な知識はアウトソースし、適宜活用しましょう。その点でIFAは非常に有用です。

またもうひとつIFAを使うメリットとしては、複数の証券会社と自分がやり取りする必要がなくなるというところです。それこそ債券とかであれば日本国内では相対取引といって証券会社などと直接売買することになるため、同じ債券であっても単価が変わっています。IFAを使うことで複数の証券会社で金額を取ってもらうこともできるので、是非有効活用していきましょう。

IFAが提供するオーダーメイドの資産運用アドバイス

オーダーメイドの資産運用アドバイスもIFAが提供するメリットのひとつです。皆さんが投資を始める目的やリスク許容度、資産状況などを考慮した上で、最適な投資戦略を提案してくれます。このようなアドバイスは、自分だけのオリジナルな投資プランを作成する上で非常に役立ちます。

また複数の証券会社に所属しているIFAであれば、同じ商品であっても一番手数料が低い証券会社から買ってもらうことも相談できます。これは普通の証券会社の営業では絶対にできないことです。

自身の経験からいうとIFA選定の鍵は営業担当の人柄と経営方針だと思います。何故そのような提案をしてくるのか納得いくまでとことん追及して良いですし、そのIFA業者の経営方針も確認したほうが良いです。提案内容や経営方針そしてコンプラ意識に疑問を持った場合は、複数のIFAに相談してみるのも一つの方法です。

どういったときにIFAを使うといいの?

IFAを利用する場合も、証券会社の営業担当とやり取りするのと大差はありません。また大抵はIFAに所属する外務員(営業)は、前職で証券会社の外務員をやっていた経歴を持っています。担当がつくわけですから当然ネット証券を使うよりは手数料がかかります。

これは担当が時間を割いて貴方の資産形成のサポートをするので必要なコストです。今はいい時代になりました。株式や債券に投資したければ従来の証券会社の担当とやり取りして購入もできますし、電話での注文もできますし、ネットを使ってスマホ一つで注文だって出せる時代です。選択肢が多様になるのは個人的にはいいことだと思います。

話は逸れますが、髪の毛を切りたい場合に、コスト重視だったり自分でないと納得いかないなどの理由で自分で切る人もいれば、1000円カットで済ませる人もいます。そして美容院でも、そこそこの値段のところもあればかなりの金額がする美容院もあります。お金さえ積めばお気に入りのスタイリストさんに自宅まで来て切ってもらうことだって可能です。そこには髪を切る以上の価値観があってそういう選択をされてる人もいるでしょう。

資産運用も同じです。全部自分一人で行ってもいいですが孤独や不安を感じる人もいるでしょう。コストはかかっても気の合う、そして安心して任せられる担当者とのやり取りを楽しみながら投資をするのも一興です。コストといっても資産運用なので、大きくプラスのリターンがでれば気にならない方も多いと思います。

IFAの選び方

IFAの選び方として、前述した担当の人柄と経営方針をあげましたが具体的にはどういったところを見ていったほうがいいかを以下に挙げさせていただきます。

金融庁に登録されているか?

そもそも登録されていなければ論外です。金融商品仲介業の認可をとって、財務局に登録されていることを確認しましょう。金融庁のホームページで業者の登録一覧もダウンロードできるので、裏をとっておいて損はないと思います。

複数の証券会社に所属しているか?

あくまで個人的な意見ですが1つの証券会社にだけ所属しているIFAを選ぶ理由はあまりないように思います。というのもIFAのメリットである、複数の会社からベストな商品を提案できるという点がなくなってしまうからです。とはいえネット証券などでは営業がいないケースもあるので、ネット証券のラインナップで担当がつくことにメリットを感じるのであればIFAを利用するケースも出てきます。

税制に詳しいか?

個人で投資する場合であれば証券税制はそれほど複雑ではないのであまり会話の中で話題になることも少ないですが、ある程度まとまった額になってくると相続や贈与で証券を使うケースもでてきます。税制に詳しいIFA担当者であれば、そういった点も相談できますし、ニーズに合致した税理士さんや弁護士さんを紹介してくれるケースもあります。

証券以外に扱っているものは?

株式や債券といった証券以外の商材で何を扱っているかも確認しましょう。ヘッジファンドなども相談できるとポートフォリオに多様性を持たせられるのでよいですね。その他に保険や法人向けの税対策商材だったり不動産を扱っているIFAも多いです。IFA業者としてただ扱っているだけでは意味がないのですが、担当者が多くの商材に精通しているのであれば話は別です。証券での資産構築と保険での資産構築だったらどっちがいいかな?など聞いてみてきちんと理にかなった説明ができる担当者であれば当たりの可能性が高いです。

一人で何人のお客さんを担当しているか?

これは是非聞いたほうがいい質問だと思います。少なければいいとか多ければいいという問題ではないのですが、多ければそんなに面談の時間を取ってもらえなさそうと想定できますし、少なければ大口の顧客が多いんだろうなと想定できます。担当も少なく、大口の顧客もいないような担当には、おたくの商売は大丈夫?と聞いてみたほうがいいかもしれません。

どうやって収益をあげてるの?

昨今では金融庁から手数料開示についてかなり指導が入っている業界です。商品を提案された際に手数料なども聞いてしまってまったく問題ありません。どうやって収益を上げてるか、素直に聞いてしまってよいと思います。

いくらくらい預けて欲しいの?

これは聞いてしまったほうがお互いのためだと思います。実はネット証券の進出等もあり証券はそこまで手数料を取れるビジネスではなくなってきています。営業が期待している取引額をずばり聞いてしまっていいと思います。1000万円くらいから1億円くらいからと正直に言ってくれる営業は信用できると思います。一番最悪なのがあまりまとまった額を預けなかったばっかりに、収益があがらない顧客とみなされ後のフォローがまったくなくなってしまうケースです。これだとお互い不幸なパターンになってしまいます。

個人的な意見としては、年間取引額で100万円以下の場合はIFAを使うのはおススメしません。(恐らく保険などもっと業者側が収益率の高い商品を提案される可能性ありです。)少なくとも1000万円以上の資産運用を検討した場合に初めてIFAという選択肢が出てくると思います。

まとめ

IFAを利用するメリットには、個別の資産運用アドバイス、複数の証券会社で比較して金融商品を選定してきてくれることなどがあります。IFAは、顧客のライフスタイルやリスク許容度、投資目的を考慮して、最適な投資戦略を提案してくれます。また、幅広い金融商品を取り扱っているため、ニーズに合った商品の選定が可能です。

まず数万円の投資からという人がIFAを利用することは難しいですが、1000万円以上の投資を行っていきたい人でポートフォリオ設計の相談をしたい人は是非IFAを活用することをおススメします。IFA担当者との対話を通じてその人の知識や経験だけでなく理念なども確認し、ぜひ信頼の置ける担当者を見つけてくださいね!

それでは皆さん、アリーヴェデルチ!またね!

黒田太郎
執筆者
黒田太郎
ファイナンシャルプランナー
オーストラリアのLaTrobe大学でコンピューターサイエンスを専攻。卒業後日系メーカーに就職しタイ、シンガポール、台湾に駐在し通算13年の海外生活を経験後、退職しFP(ファイナンシャルプランナー)として活躍中。 一人でも多くの人の役に立つような情報、たまにちょっとニッチな情報と幅広く発信させて頂きます! 保有資格 AFP認定者、ファイナンシャルプランナー2級、証券外務員一種、応用情報技術者
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